マタハラ解決のカギ、”ダイバーシティ&インクルージョン”

近年、ダイバーシティという言葉は
日本でもよく使われるようになりました。
けれど、そのほとんどは、
「多様な人材が同じ空間にはいても、区別されている状態」
に止まっているように思われます。
たとえば、「働く妊婦のために時短制度はあるけれど、
他の社員は活用できない。その結果、業務のしわ寄せが
他の社員に影響し、全体のパフォーマンスが落ちてしまう」。
まだまだそんな悩みを抱える企業も多いのではないでしょうか。

私たちが提唱しているのは、
“ダイバーシティ&インクルージョン”という概念です。
直訳すれば「多様性の一体化」というこの考えは、
「様々な人材がお互いの価値を認め、対等に関わり、
影響し合いながら、多様な能力を発揮できる状態」のこと。
たとえば、働く妊婦をフォローする社員を
きちんと評価する仕組みをつくる。
育児中の社員だけでなく、結婚や妊娠を望まない
社員への長期休暇制度を導入する。
そんな、ダイバーシティ人材の活用が、
他の社員にも好影響を与えられるような組織のあり方です。

欧米ではダイバーシティ&インクルージョンが
企業のパフォーマンスを高め、イノベーションを起こすために
不可欠であるという考え方が、普及しています。

ダイバーシティから、ダイバーシティ&インクルージョンへ。
それは、企業の競争力を高める経営戦略の一つでもあるのです。