育休から復帰したら、退職するか契約社員になるよう言われました。
正規で働いていた会社で育休を取り復職したら、子育てが大変だろうから退職するか契約社員になるよう言われました。従わないといけないのでしょうか?
退職することも契約社員になる必要もありません。事業主は、出産したことや育児休業を取得したこと理由にした「不利益取扱い」や解雇を禁止しています(育児介護休業法第10条等)。「不利益取扱い」とは、退職強要、非正規社員への契約変更、降格、減給、不利益な配置変更、契約更新拒絶・・・などです
上記の会社側の申出を断ると解雇されてしまいそうです。
労働者を解雇するには正当な理由が必要です。ですから不当な会社の指示に従わなかったことは正当な理由とは言えず、そのような解雇は無効です。特に妊娠中の女性労働者と出産後1年を経過しない女性労働者に対する解雇は原則無効とする法律があります(男女雇用機会均等法第9条4項)。解雇が無効であれば賃金請求権を失いませんから、労働局雇用均等部や弁護士等に相談するなどして泣き寝入りしないことが大切です。
2014年9月24日更新 担当弁護士:岸 松江