子供が小さいという理由で総合職への異動できませんでした。
地域限定の一般職から、総合職の申請をしました。上司の推薦があれば、総合職には受かると人事から言われていましたが、会社の取締役を含む本部長会議で、子供が小さい(5歳、2歳)という理由で、私だけ落ちてしまい、独身の女性は全て受かりました。言い方が悪いですが、実績は私の方が明らかに上です。過去に異動している方々と比較しても遜色ない経歴です。
出産から時間は経ってますが、これもマタハラの一種なのでしょうか?
妊娠・出産・育休等を理由として、昇進・昇格の人事考課において不利益な評価を行うといった不利益取扱いを行うことは、男女雇用機会均等法9条に反し違法となります。
この点、子供が小さいという理由として総合職への異動を認めない取り扱いをすることは、直接的には、妊娠・出産・育休等を理由とした不利益取扱いには当たらないとも思われます。会社としては、「子供が小さい→保育園の送り迎え等で残業ができない、仕事を思い切りできない→仕事に専念できる独身の女性と比べると、会社への貢献度が低い→独身の女性のみ総合職の異動を認めたとしても、能力を適正に評価して判断したものであり適法である」などと主張するものと考えられます。
しかしながら、このような主張を認めるとすれば、小さな子供を持つ女性は、一切、総合職に異動できないこととなってしまい、子供を持つこと、産休をとること、育休をとることに対して萎縮効果が及んでしまい、これは、妊娠・出産・育休等を理由として不利益取扱いを行ったことにほかならないと考えます。出産から時間は経っているものの、争う余地はあると思いますので、一度、弁護士等の専門家にご相談されるのがよいと思います。