事例:産休・育休

マタハラ事例

復帰の相談に行ったら、遠回しに辞めてほしいと言われました。

今年1月に出産しました。しかし、結婚しておらず、彼氏とも別れており一人で育てています。

夏頃に職場復帰する予定で会社ともそう話していたのですが、先日職場に復帰の相談に行ったところ、遠回しに辞めてくれと言われました。子育てと仕事の両立は無理だろうと言われました。

職できる前提で出産しました。復職できないとなると、この先どうなるか分からず不安で眠れません。

会社から、出産を理由に退職勧奨を受けているとのことですが、退職勧奨に応じる必要はありません。退職合意書にサインをするよう迫ってきたとしても、決してサインはしないでください。退職合意書は、あなたの自由な意思に基づいてサインする必要があるため、あなたの意思に反する場合は無効となりますが、裁判でこれを立証しようとすると、退職を強要したことの証拠が必要となるため、ハードルが上がってしまいます。そのため、サインをしないことが一番です。

今後、会社としては、あなたに適した復帰先がないとして、不利益な配置変更や人事考課を行い、または、もっぱら雑務をさせるなど就業環境を害する行為を行うことが想定されますが、そのような行為は、妊娠・出産・育休等を理由とする不利益取扱いとして、男女雇用機会均等法9条に反し違法・無効となり得るものです。このような不利益取扱いを受けた場合は、泣き寝入りせず、弁護士等の専門家にご相談ください。