スポ根精神の根強さがマタハラの原因

3人の娘を持ち、パートで看護師をしています。
4人目を妊娠し、初期の頃は出血とお腹の収縮がひどく、医師からは自宅での安静を指示されました。
祈る思いで職場に電話したら、看護師長より「じゃあキリがいいところで今月いっぱいで辞める?」との返答!理由は、「何かあったら心配だから」と。
辞めたくなかったので、絶対に自分からは「はい」とは言いませんでした。

次の日の朝、看護師長から再度電話が来て、「今回は有休使おうか」とあっさり言います。
看護師長の態度が、前の日とは180度変わっていました。
どうやら部長に相談したようで、部長が「有給消化で」という指示を出してくれたようです。

看護師長は、ご自身も4人の子どもの母親です。彼女は乳飲み子を預けて、夜勤やりながら常勤で働いていたそうです。それはそれで、大変な苦労があったと思います。

親と同居している環境なら、子どもに熱が出た時でも、親に子どもの面倒を見てもらえれば、夜勤や常勤も可能かもしれません。
ですが、今の時代は核家族で、両親のサポートに頼らずに、子育てと仕事を両立していかなければならない世帯もあることを理解して欲しいと思います。
看護師長は、自身の経験のみを判断の基準としてしまっているのが、管理職として非常に残念だなと思います。
子どもが38度の熱があるのに、坐薬いれて無理して保育園預けて仕事に出たという話を、美談のように語ります。
医療従事者の世界は、無理してまでも頑張る、スポ根のような精神が根強く残っているのも、マタハラが横行する原因の一つのように思います。