<体験談 Kさん 2> 「一生懸命、働かない人には、更新はない。」

7月下旬、病院で2D写真を貰った。初めて出来た生命。自分の中にも宿ることが出来た生命。全く出来ない、自分の子供は抱けないと、諦めていた生命。病院を出て直に、区役所に行った。区役所の職員さんに『おめでとうございます。』と、言われたけど、嬉しい反面、まだ、実感が湧かなくて変な感じでした。姑と自分の祖母と叔母に電話で報告。みんな凄く喜んでくれました。それでも、自分事でなく他人事みたいに感じていました。

翌月の1日に、上司に妊娠報告をしました。その時は、『おめでとう。』と、言って貰えました。その日の朝礼で、自分で妊娠報告は行いました。が、やはり仕事内容は全く変わらず、朝送迎には出たものの、その日から数日は入浴に入らなくても良くなりました。でも、夕方の送迎には出て、普通に車椅子を抱えての階段昇降なんかはありました。入浴介助から外れたのは、重たいもの(高齢者)を持ったり(抱えたり)したらいけないから、だったんだと思われます。その後、悪阻症状も出始め、ご飯の匂いとかは大丈夫でしたが、入浴介助時の湯気や熱気で吐き気がしたり、浴室付近を通るたびに熱気で吐き気がしたりしていましたが、仕事自体は楽しかったので、休みませんでした。8月の定期検診の時に、最終生理の正確な日にちを伝えると、出産予定日が半月ほど早くなりました。
8月末に、お腹が千切れるようなくらい痛くて何もできなくなり、原因が分からず、でも定期健診までは日数があり、もしかして、流れた??とか、不安になりながらも体を冷やさないよう厚めの靴下を履いて仕事をしました。

9月の定期検診の時に先日あった激痛を医者に伝えると、お腹が冷えたからかもしれないですね。後、長時間立った状態や、歩き回ってはいけないと、注意を受けました。まだ、この頃は、職場の中では何もなかったです。仕事も、入浴にも送迎にも出て、就業時間も、4.5時間・8時間・9時間・10時間とまちまちでした。9月の全体ミーティングの前に上司に今後の働き方や医者に言われたことを伝えようと話し合いをする事にしました。その時に、上司からは、『妊婦としてみない。』『一生懸命仕事をしない人はいらない。』『一生懸命、働かない人には、更新はない。』等など、色々言われ、精神的に打ちのめされました。前もって、所長と話すことは旦那に伝えていたので、話した事を後で教えてほしい。と、言われて記憶力の乏しい私は録音をする事にしました。

(つづく)