<体験談 しゅんさん 1> 人事考課は変わらないのに降格。

1度目の妊娠をした際、2人で業務を遂行する部署に在籍していました。そのため忙しい中、申し訳ないと思いながらも切迫流産のため一週間休みしたい旨、直属の30代後半の女性上司に伝えました。すると「切迫流産は残念でした。知り合いも危ない状態だったのでお大事に。」との返事があったため、改めて申し訳ないと思いながらも休みを取りました。
その後も切迫流産から進行流産へ進んでしまうかもしれないという状態が続き、もうしばらくお休みさせてもらいたい旨人事にも話したところ、休職が出来ることになりました。
その後すぐに流産が確定し、手術の日程が2週間後に決まりました。
手術後1週間は安静にするよう医師に言われているため、その日から3週間後には復帰する旨、人事部長に電話で話したところ、「これから3週間戻らないのであれば、降格する」と言われました。

その瞬間は、迷惑かけたし仕方がないと思いましたが、一旦電話を切った後、やはりおかしいかもしれないから理由を確認しよう、と人事部の後輩に理由を確認したところ、一番初めに相談し心配してくれていたはずの直属の女性上司から「お願いしていた仕事が完成していないし、急に休まれて困る」とクレームが出ているので降格するとのことでした。
流産確定のショックから立ち直るどころか、降格されて奈落の底に突き落とされた気持ちで夜も眠れず、泣いてばかりの日々でした。
仕事柄、弁護士に知り合いがいた為、法律家の意見を聴いたところ、そう言われた証明として会社から書面で残してもらうよう言われたので、改めて人事に降格の理由を書面で提出してもらうよう求めましたが、無視された挙句、復帰後にも改めて降格を口頭で通知されました。
しかし、その時の人事考課ランクはこれまでと変わらず5段階評価の3。私の能力不足で降格するなら、人事考課のランクも2か1であるべきなのでは?と思った所、その当時の40代半ばの男性上司も「この評価で降格するのははおかしい!」と言ってくれました。さらに、「納得行かないなら、俺が人事に話してくるけどどうする?」と言ってくれましたが、この上司に迷惑をかけたくなかったため、諦めることにしました。
その後、翌年に2度目の妊娠をしたものの流産。さすがに年齢の事もあり、ちょうど主人の海外転勤が決まった関係で、休暇を利用して主人の所へ渡航しながらの不妊治療を行っていましたが、妊娠せず。
もともと、排卵出来ない体質で通院が多かった事もあり、さらに夫婦が一緒にいられないと妊娠は不可能であるため、3ヶ月だけお休みして不妊治療に専念したい旨、その時の男性上司に相談したところ、「通院などで急に休まれるより、正式に休職して欲しい」と言われたので、人事部長に「単に不妊治療では特別な場合にはならないので休職を認めないが、休職したいなら医師の診断書を提出するように。」と言われました。
これまでの2回の流産、主人が海外にいて普通ではない不妊治療の状態であることも充分に説明し、休職の事由の一つでもある『特別な事情』に該当するのではないかと願い出たところ、「その事由では認められない。その事由は『特別な事情』には該当しない」の一点張りで、理由は話しては貰えませんでした。また、言われた通り医師の診断書を提出し休職したい旨伝えたところ、それでも「休職は認めない。」とのこと。さらに、不妊治療で3ヶ月も休まなければならない理由を主治医に書いてもらうようにと産業医からの書類を送ってこられました。
それから、どうして良いものか悩んでいたところ、出社しようとすると気分が悪くなってしまい、出社出来なくなってしまいました。
また、毎日お休みしたい旨の連絡をすると、休職は認めない、欠勤も不当であると毎日のように返信があり、話が出来る状態ではなくなっていたため、携帯の電源を切っていたら、欠勤から1ヶ月が経った頃に、家に在宅確認の連絡までしてくるようになりました。
1回目の流産の時と似た症状だったため、病院へ行くのは勇気が要りましたが、病院へ行き、適応障害と診断されたためその診断書を送ったところ、やっと休職を認めるという連絡がきました。現在も休職中ですが、仕事そして今後の人生について考えています。