事例:妊娠中の就労

マタハラ事例

上司に妊娠を報告したら、2週間後に「勤務態度が悪い」という理由で解雇通知を受けました。

1月末に正社員で仕事がきまり、3ヶ月の試用期間中に妊娠がわかり、上司に妊娠したことを伝え、出産まで働きたいといいました。2週間後に勤務態度が悪いという理由で解雇通知をうけました。上司に両肩を抑えられ解雇通知書に今日中に名前を書いてといわれ、体調がすぐれないし私一人では決められないからサインできないというと、サインしないと帰さないとまた両肩抑えられ入り口もふさがれ、サインせざるをえない状況でした。私は全く納得いかないので労働基準監督署に相談にいき妊娠による不当解雇といわれ、今は監督署のかたに動いていただいてます。
出産までがんばって働いて出産後も働きたいのに、今は悔しいながらも仕事をしていますが、毎日辛いです。

体調が悪い中、「サインしないと帰さない」と言われ、入口もふさがれる中、退職合意書にサインをさせることは、退職の強要に当たるものであり、あなたの意思でサインをしたものではないと判断され、退職合意書は無効となります。

労働基準監督署のかたに動いてもらっているとのことですが、会社が労働基準監督署からの指導に応じず、解決が困難な場合、弁護士に依頼し法的措置(労働審判や訴訟の提起)を検討することとなります。会社からは、退職の強要はしておらず、また、妊娠を理由としたのではなく、勤務態度が悪いことを理由に退職勧奨し、あなたが納得をした上で退職合意書にサインしたと反論があるかもしれません。そのため、退職の強要があったか否かについて、これを裏付ける証拠(同僚の証言や、日々付けている手帳の記載などが証拠となります)を準備できるとよいです。なお、勤務態度不良を理由とした解雇は、非常にハードルが高く、無効と判断されるケースが多いです。(※なお、現在の行政の窓口は、基準監督署ではなく労働局均等部になります。)