<体験談 なかむらさん 1>妊娠中の深夜残業でまさかの事態に
私は、現在妊娠6ヶ月目に入ったばかりの初産婦です。妊娠がわかったのは今年の6月。フルタイムの正社員として働いており、4月に会社内の部署を異動したばかりでした。感覚的には以前の部署での仕事ぶりが認められ、忙しいといわれる部署に引き抜かれた感じになります。
まだ婚約中で、10月に挙式、披露宴の予定もあったため、正直妊娠がわかったときには嬉しい気持ちの中に不安もあったのは事実です。異動したばかりでとても忙しい部署だったため、「妊娠は時期を見てから考えないとな~」と思う気持ちと「ちゃんと妊娠できるかわからないし、早めに妊娠に向けて行動しようかな」と思う気持ちとの狭間で悩んでいるまさにそんなときの妊娠判明です。
しかし、検査薬で妊娠が判明してからというもの、腹痛が続き、心配で病院にいくと卵巣が腫れているとのこと。重いものを持つこと、外勤等は控えるようにと指示があったので、職場の上司には早めに妊娠を報告しました。状況を説明すると、すぐに外勤を別の職員に振り分けてくれて、私は内勤中心の勤務にかえていただきました。
とてもありがたいことだと思い、残業が基本の忙しい部署で仕事を勉強しながらするのは大変でしたが、腹痛に耐えながら与えられた業務を遅い時間まで残ってこなしていました。するとしばらくたって職場で突然の出血。周囲は男性職員ばかりで相談できる人もおらず不安でした。急いで病院に電話をかけると「すぐに来てください」とのこと。
上司に報告し、帰ろうとした矢先に私の担当業務でトラブルが発生。すぐに帰りたいのに、1時間ほど帰れませんでした。不安で泣きながら仕事をしてなんとか病院にかけこみ、赤ちゃんは無事でした。しかし、出血は続いていたので切迫流産で1週間の自宅安静の指示が出ました。上司に連絡をし、1週間お休みさせてもらうことに。
1週間後、出血は続いていましたが、病院の先生が大丈夫と言われるので、仕事に復帰。すると、当然ながら1週間分の仕事がたまっていて、まずそのたまった仕事の整理から開始。到底時間内に終わるはずもなく、残業の毎日。すると今度は夜に激しい腹痛で病院へ。
「卵巣の状態がよくないから、卵巣の腫れが収まるまで仕事は休んでください」と言われ、内心ほっとしました。そのまま3ヶ月ほど卵巣の状態を見ながら仕事を休み続けました。その3ヶ月の間に私はマタハラにあいました。
(つづく)
ペンネーム:なかむらさん
対処方法:社内の人に相談 弁護士に相談 組合に相談