<体験談 やすさん 09>2度目の流産

その後通常出社をしてからは、上司Aに言われたとおり、時短勤務もフレックスも使わず、定時どおりに勤務をしました。時々下腹部に強い痛み、鈍痛のようなものがありましたが、1度目に流産をしたとき息を呑むような激痛に比べれば、まだ大丈夫と自分を言い聞かせて働いていました。
今後も働き続けるためには、何としてでも通常通り働けるとアピールしなければ、会社の理解が得られないと思っていたからです。

通常勤務を始めたその日、上司Aが私にランチ会を企画するようにと言いました。切迫流産で休んでいる間、仕事を替わってくれた人たちに、休んで迷惑掛けたことの謝罪と、休んだ理由を自分で説明しろ、ということでした。
まだお腹の子どもが安定していないので、少し待って欲しいと思いましたが、上司Aの「みんな心配しているのだから、謝罪や理由を説明するのは当然」という強い要望もあり、また私自身も仕事を替わってくれた人には本当に申し訳ないと思っていたので、みんなにお詫びをして、妊娠していることを報告しました。
しかし、通常勤務から1週間後、赤ちゃんの心拍はまだ見えません、大きさも成長していませんでした。妊娠5週目。2度目の稽留流産とのことで、またもや入院・手術となりました。
病院のベットの上で、ただただ涙が流れました。入院すると時間の流れがとてもゆっくりになります。永遠かと思われるほど長い時間の中で、病室の天井を眺めて、2回も赤ちゃんを失ってしまったことの喪失感に襲われていく…。
手術の前日、1度目の流産同様、パイプ?のようなものを入れられ、痛みに耐える。今回は点滴を足首に打つことになり、これもまた酷い痛みを伴うものです。痛みに耐えながら、ベッドの上でまた思ってしまいました。

「2度目の流産は絶対に嫌だと思っていたのに…。
 だから、すぐに上司に報告したのに…。」
「なんで、私だけこんな目に遭わないとならないのだろう…。
 世の中、妊娠して、産休・育休とって働き続けている女性はいっぱいいるはずなのに…。
 なんで、私だけ…。」
「働き続けながら、子育てしたいと希望することは、そんなにいけないことなのか?
 自分がいけなかったのか…。」
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる…失ったものの大きさを噛み締めながら、堂々巡りの疑問が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え…。

最後は結局、自分がいけなかったのだと、自分を責め続けていました。

(つづく)

ペンネーム:やすさん
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