<体験談 Fさん 3>女性ユニオンとの出会い

それまで労働組合というものを全くと言ってよい程知らなかったため、どういう展開になるのか想像もできませんでした。

しかしまずは電話で相談したところ、対応して下さった方が即座に「それはヒドい!」と同感してくれたのが、本当に心強く、励みになりました。途方にくれて弱り切った身体に、暖かさが沁み入る思いがしました。

さらに勇気を出して事務所へ相談に行った時も、時間をかけて親身になって話を聞いてくれ、自分がどうしたいのか、どういう方法があるのかを整理することを的確に助けてくれました。そのためとても心が落ち着き、するべきことが見えてきた思いでした。

埒の空かない学校側との話し合いで、これは裁判しかないのかと思っていましたので、まだそこに行くまでにいろいろな方法があるということを教えられたのは、とても嬉しいことでした。

それまでは全く孤立無援、先の見えない交渉をしながらも、やはりそんなに妊娠したことが悪いのかと落ち込むことが多々ありました。

でもパートナーと、女性ユニオンを勧めてくれた知人だけは応援し、励まし、力になってくれました。それに女性ユニオンの仲間が、加わってくれたのです。職場の同僚からの連絡は途絶え、ことに実家の親などからは全く理解されず、弁護士に相談に行くことも牽制された程でした。

「妊娠を理由に解雇は仕方が無い」だとか、「後の就職にひびくから静かにやめるべき」だとか、「婚姻届を出してないから悪い」とまで言われたことも!勿論父親からは狭い業界だから波風をたてるなとの含みをもたせたお達しもありました。トドメは「お腹の子どもに悪影響だから穏やかに暮らすべき」!!

……穏やかに暮らしたいけど、そうできないのは誰のせいなの?

それでも妊娠中に一度弁護士に相談には行きましたが、有料で相談したところ、内容はわかったが着手するとかなりのお金がかかると言われ、身重で仕事に戻れない状態ではとても決断できませんでした。

(つづく)

ペンネーム:Fさん
対処方法:労働組合に相談 労政事務所(労働相談センター)に相談