<法律相談>時短勤務をとった社員は全員評価が下から2番目に・・・。
相談:
都内で事務の仕事をしています。私の会社は産休、育休、時短勤務、女性には手厚い制度も多く、働きやすい会社です。しかし、時短勤務社員は全員評価「2」〔5(良い)、4、3(普通)、2、1(悪い)〕となるようです。人事に聞いたわけではないですが、それが社内では普通になってしまっています。私は近い将来、子供が欲しいなと思っていますが、評価が悪くなるのは嫌だなと思います。会社の制度・権利を利用して、その時間内で一生懸命頑張っても評価が悪くなるのは法律違反ですよね?私はこの先、どのように会社に訴えていけばいいのでしょうか?教えてください。
A:時短勤務をとると自動的に全員が「評価2」となるのであれば違法である可能性が大です。
育児介護休業法は、育休や短時間勤務(育介法第23条)の取得を理由とする不利益取扱いを禁止しています(同法第23条の2)。指針では「不利益取扱い」の典型例として、「昇進・昇格の人事考課において不利益な評価を行うこと。」があげられています。
まずは、会社がどのような基準で評価しているのか、短時間勤務者全員が実際に「評価2」なのかをはっきりさせる必要があると思います。就業規則を確認し短時間勤務者間で情報交換してみてはいかがでしょうか。
不明な点があれば会社に説明を求めることも大切です。1人では不安ということであれば労働組合や弁護士などに相談しましょう。
(2014年9月24日更新 担当弁護士:岸 松江)