<法律相談>会社としては妊娠しないのが好ましいようです。法律で対処できますか?

相談:
不動産関係の会社で勤務している派遣社員です。私の会社は、妊娠すると会社を辞めないといけません。今年、妊娠をして流産をしました。その後に責任ある立場を任されたのですが「妊娠は、考えてちょうだい」と言われ、もう子供が欲しいから無理だと言ってもなんだかんだ説得され仕事を続けています。会社としては妊娠しないのが好ましいようです。法律で対処できますか?

A:「ウチの会社」とは派遣元会社のことでしょうか?それとも派遣先会社のことでしょうか?
いずれにしても、あなたは、妊娠したとしても会社を辞める必要はありません。妊娠を理由に、労働者に退職勧奨したり解雇したりするなどの不利益取扱いをすることは禁止されています(男女雇用機会均等法第9条参照)。また産前産後休暇の取得や母子健診を受けるための休暇取得等を理由にした解雇やその他の不利益取扱いも禁止されています。これらのことはあなたの雇用主である派遣元会社はもちろん、派遣先会社についても禁止されています(労働者派遣法第47条の2参照)。
(2014年9月24日更新 担当弁護士:岸 松江)