<体験談 やすさん 13> 2回の流産による卵巣機能不全

2度目の流産の後から、明らかな身体の変化が現れました。下腹部痛が異常に辛く、市販の痛み止めを通常通りに飲むのでは足りず、何粒も飲んでしまう。それでもなかなか痛みが治まりません。

会社内で希望者には月に1回、産業医(女性)の面談が受けられたので、面談を希望し、自分の身体のことを相談しました。
産業医から「なるべく早く病院に行った方がいい。次、妊娠したら安定期まで休んだ方がいい」と言われました。私は、「契約社員だから、休むと契約更新してもらえない」と伝えると、産業医は「そんなことはない。そんなことを言う人事には見えない」と言ってくれたので、私は、A部長、B本部長、C本部長より配慮のない発言を受け、流産以上の過度のストレスだと相談しました。
すると産業医はそのことを人事に報告すると言ってくれました。私は、仕事を継続したいので、なるべく事を荒立てないようにして欲しいとお願いしました。
そんな面談をした矢先、下腹部にあまりに耐え難い痛みが続き、会社近くの病院に駆け込むと2度の流産による卵巣機能不全と診断されました。半年の間に2度も流産したことにより、卵巣や子宮がダメージを受けているようでした。主治医からも「次、妊娠したら安定期まで休んだ方がいい。妊娠はしばらく難しい」と言われ、下腹部の痛みも辛かったけれど、何より「妊娠はしばらく難しい」という言葉に目の前が真っ暗になりました。
その後、薬と自宅安静により下腹部痛は治まったものの、頭痛とめまい、たちくらみが続き、会社をまた10日ほど休むことに。医師からは、下腹部痛は流産の影響によるものだが、頭痛やめまいは何かストレスのようなものと言われました。
もう、心も身体も限界でした。
ここまで来てやっと、私は人事部長に相談する決意をしました。人事部長は法律を分かっているはず…。そんな私の考えは大間違いだとこの後わかりました。

(つづく)

ペンネーム:やすさん
対処方法:社内相談窓口の利用 労働局雇用均等室への相談 弁護士への相談・依頼 労働審判