<体験談 やすさん 01>安定期に入るまで、周りには絶対に気付かれないようにしなきゃ!

前の職場では雑誌やWEBサイトの製作の仕事をしていました。忙しかったけれど活気のある毎日で、私は仕事に打ち込み、ある雑誌のリニューアルプロジェクトではメイン担当を1人で任され、自分ですべてハンドリングできることにとてもやり甲斐を感じていました。

私が妊娠したのはそんなときです。リニューアルの予告版雑誌もすでに発行していて、いよいよというタイミング。なんだか、胸が張って痛い気がする…。大好きなビールがにがく感じる。仕事でテンションが上がってる、だけではなくて実際に熱がある。
「なんだろう…、気のせいかな、疲れてるのかな?なんか、具合が変。」
月のものも遅れていましたが、友人や知人が「なかなか妊娠なんてしない」と言っていたこともあり、まさか妊娠だとは思っていませんでした。

しかし検査をしてみるとなんと陽性反応。
「え?!私、妊娠してるの?、いつ?いつので?なんで?なんで今なのよ~~~!」
と慌てふためきました。

けれど、明日も仕事で23時くらいまでは残業がありますし、忙しくて平日病院に行く時間はありませんでした。週末に病院に行く計画を立てながら、
「どうしよう。この忙しいときに。タイミング悪いなぁ、とあえず安定期に入るまで、
周りには絶対に気付かれないようにしなきゃ!」
などと考えていました。

今振り返ると、本当にバカだったと思います。妊娠が分かったとき「嬉しい」より「どうしよう」でした。そして、「周りに迷惑は掛けられない、メイン担当なんだから絶対にバレないようにしなきゃ信頼なくしちゃう」と本気でそう思っていました。

だから、私に天罰が下ったんだと。今では、そう思っています。

ペンネーム:やすさん
対処方法:社内相談窓口の利用 労働局雇用均等室への相談 弁護士への相談・依頼 労働審判