<体験談 やすさん 08>「命の重みが分かっていない!説教だ!」
翌日から通常出勤をして、上司Aの上のB本部長との面談を受けました。B本部長とは、上期、下期の30分程度の面談のほかに、ほとんど話したことはありません。
前日に「お前、説教だ!」の言葉だけを残されていたので、ここでもまた気の重い面談に臨むことになりました。
B本部長が説教だと言ったのは、「命の重みが分かっていない」からだそうです。私が「命より仕事が大事」と発言したと、上司Aから聞いたというのです。
一度流産を経験している女性が、なぜ「命より仕事が大事」などと発言したと思うのでしょうか、上司Aが何と報告をしたのかは確かめようもありませんが、B本部長は私に事実関係の確認もせず、説教を始めました。
過去の録音データを確認しても、「命より仕事が大事」という旨の発言はどこにもありません。ただ「働き続けたいという思い」が「命より仕事が大事」という考えにB本部長の中ですり替わっているようでした。
B本部長は続けます。「自分は不妊治療をしていたが、妻に妊娠が分かったときには、すぐに妻に仕事を辞めさせた。君の旦那さんは一体何を考えているのか」と。またしても退職勧告を行ってきました。自分のことを言われるだけならまだしも、大切な夫のことまで引き合いに出されると、とても腹立たしかったことを覚えています。
それにしても、切迫流産から復帰してすぐに「説教」というのは、上司Aの退職勧告と同様にものすごいストレスを感じる行為でした。もしも、奥さまが妊娠中に職場の上司から筋違いの理由で「説教」などと脅されたら、B本部長はどう感じるのでしょうか?妊婦にこんなストレスを与えるなんて、命の重みが分かっていないのは一体どちらなのでしょうか?そう考えてしまいます。そしてB本部長もまた、法律のことはまるで認識していないようでした。
妊娠という幸福な出来事が、責め立てられ、説教され、手足をもぎ取られるように、どんどん突き落とされていく。この上司たちの行為は、私に苦しめようとしてやっているとしか思えませんでした。
一度目の妊娠の時に、妊娠の報告ができなかったのは、社内のこのような雰囲気が何となく感じ取れていたから。「妊娠の報告なんてするもんじゃない」そう思ってしまいました。
(つづく)
ペンネーム:やすさん
対処方法:社内相談窓口の利用 労働局雇用均等室への相談 弁護士への相談・依頼 労働審判
“<体験談 やすさん 08>「命の重みが分かっていない!説教だ!」” に対して2件のコメントがあります。
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すみませんがまったく共感できません
上司の言ったことがなぜ理解できないのか不思議です
流産を経験しているからこそ、無事産まれるように仕事から離れ出産に専念するようにと説教されたと思います
逆に流産してるにもかかわらず仕事を続けると言った貴方が、やはり命を軽く見ているのです
もし仕事を続けてまた流産したら、また誰かのせいにして自分は被害者ぶるでしょう
ただの自分勝手です。もっとよく考えてください。
2014年9月19日 14:49にコメントいただいた匿名の方へ
コメントありがとうございます。
この瞬間だけ切り取るとそのように見えるでしょうね。
おっしゃるとおり、ある程度は自分の意思だと思いますし、
上司に悪意があったわけではないと思います。
・この会社では妊娠していても、仕事をしておかないとその後の
仕事への復帰が非常に困難だったという背景がある、
・一度仕事を完全にやめてしまうと、子は保育園に入れず、
数年のブランクの後には正規職員への再就職は
彼女には難しいと思えた。
という2つの背景が私にはポイントだったのだと思います。
5年程度のブランクがあっても再度正規職員に付く自信のある方には
このような問題は起こりません。
子どもの出産を第一に考え、仕事をやめ、
子どもは保育園いは入れませんので、小学生になるまで育て、
その後再度正規職員になれば良いですからね。
しかし彼女はそこまでの自信はありませんでした、
ですからその旨を会社に伝え、職業人生を終わらせないで欲しいと
頼んでいたのです。生活のためという面もありますからね。
おっしゃるとように、出産を第一に考えるのはとても重要です。
これからの50年の生活に余裕がある方、
再度就職できる自信のある方はそうするのが良いと思います。
どうか、余裕や自信のない女性にも
生き方の選択肢を与える機会をください。
よろしくお願いします